ガクブル基本情報

 

分類:洋画

時間:126分

年代:2006年

製作者:クリストフ・ガンズ

 
ガクブル度 ★★★★★
ウルウル度 ★★★★☆
オフザケ度 ☆☆☆☆☆
オイロケ度 ★★☆☆☆
オススメ度 ★★★★★
 

圧倒的な世界観とカッコイイクリーチャー

 
呪い・クリーチャー・スプラッター・並行世界と、てんこもりのホラー映画です。
洋ホラーの中でもトップレベルではないかと思うくらい面白く、世界観ストーリークリーチャーのデザインに映像と、どれをとっても楽しめるのですが、目をそむけたくなる残虐なシーンもいくつかあるため、そういった描写が苦手な人は控えた方がいいかもしれません。

サイレントヒルには表世界/裏世界があるのですが、その世界が変化する時の描写、裏世界に住むクリーチャーのデザインが恐ろしく不気味でカッコイイです。

原作はシリーズも多く出ている日本発のホラーゲーム「サイレントヒル」ですが、ストーリーは違います。
口コミなどでよく「原作をやっていると楽しめる」とありますが、原作をやっていなくても大丈夫です。
内容として、原作をやっていなければわからないことや、原作のキャラクターを映画で楽しむといったことはあまりないです。

初見でも楽しめますし、ストーリーが複雑なこともあり何回見ても楽しむことのできる作品です。

ちなみにサイレントヒルの名前の由来は「静岡」だそうです。
 

地獄の業火に焼かれた少女の呪いと死の街サイレントヒル

 
ローズとその夫クリスは、養女であるシャロンと3人で暮らしていた。
8歳になるシャロンは普段は温厚でかわいらしい女の子であるが、夢遊病のため夜中に家を出てさまようことがあった。そしてシャロンはその際に「サイレントヒル」と叫ぶのであった。

娘が発する謎の言葉「サイレントヒル」が実在する街であると知ったローズは、娘の病の原因を探るべくシャロンを連れサイレントヒルへ向かう。

サイレントヒルは30年前の大火事で多くの人間が亡くなり、今は廃墟となった街であった。

夜中にサイレントヒルへ向かう行動を怪しまれ、警察官シビルに制止されるが、ローズはそれを振り切って車を発進させた。
スピードをあげ暗闇を走るローズだったが、何者かが車の前を横切ったために運転を誤りスリップし、気絶してしまう。

あたりが明るくなる頃、ローズは目を覚ましたが助手席にいたシャロンが消えている。
灰が降り注ぐ死の街サイレントヒルをさまよっていると、突如街にサイレンが響き渡り辺りが暗闇に包まれ、異形のクリーチャーが姿をあらわした。

同じ頃、夫のクリスは二人を探しサイレントヒルにやってきた。同じ場所にいるのに彼はローズを見つけることができない。

ローズとシャロンはサイレントヒルの世界に閉じ込められ、現実世界に戻ることができなくなっていた。

鳴り響くサイレン。ローズはシャロンを見つけ、現実世界に戻ることができるのか。

 

 

かなりのネタバレを含みながら物語の感想や考察を書いていこうと思います。

■世界観について

現実世界とサイレントヒルは平行世界になっていて、サイレントヒルの世界に入るとそこから抜け出すことができません。ではなぜローズとシャロンはサイレントヒルの世界に入ってしまったのか。

それはシャロンが、サイレントヒルという死の世界を造った「アレッサ」の一部が生まれかわった存在だったからです。

アレッサは小さな女の子でした。30年前、アレッサは魔女と呼ばれ、いじめられ、虐げられ、サイレントヒルにはびこる宗教団体によって火あぶりにされました。火あぶりにされたアレッサは一命を取りとめましたが全身に重度の焼けどを負い、病院に送られます。

これまでの境遇、そして死にかけた状態で搬送された病院でも好奇の目にさらされたことから世界を憎悪し、アレッサは悪魔と契約。

サイレントヒルの世界を生み出します。現実世界とサイレントヒルは平行世界ですが、どうやらサイレントヒルの中では年を取らないようです。

サイレントヒルには表世界/裏世界がありますが。裏世界がアレッサの支配する世界のようです。
暗闇有刺鉄線黒い壁に赤いサビ。アレッサの心の闇や、世界への憎悪があらわれているようです。

街にサイレンが鳴り響くとともに表世界は裏世界と変化していきますが、裏世界から表世界へ戻るのは一定の時間が経ったらが条件のよう。ここはよくわかりません。

シャロンはそんなアレッサの一部分であるため、サイレントヒルに呼び寄せられたのでしょう。

最後にアレッサはシャロンの中に入っているので、サイレントヒルの外で生まれたシャロンとひとつになるためにシャロンを呼んでいたのかもしれません。

■クリーチャーについて


シャロンの憎悪が反映されているからか、焼け焦げた子ども型のクリーチャー、有刺鉄線を巻き付けられたクリーチャー、(おそらくアレッサに好奇の目を向けた)顔のないナース型クリーチャーが登場します。

どれもダークでデザインが秀逸なクリーチャーなのですが、その中でも有名なのはやはりレッドピラミッド、通称△様ではないでしょうか。

身長は3メートルほどで、ピラミッド型の金属兜をかぶり、巨大な剣を引きずり登場する姿、圧倒的な存在感です。
余談ですが彼は映画サイレントヒル2で味方のように戦ってくれます。

■残酷な描写について

かなり見ていてつらいシーンが多いです。
シャロンが火あぶりにされるシーンもそうですが、物語中で長いことローズやシャロンを助けてくれる警察官のシビルが火あぶりにされ殺されるシーンが一番見ていてつらかったです。

彼女たちを火あぶりにするのはサイレントヒルの宗教団体。その宗教団体を仕切っているのがクリスタベラという女性であり、アレッサの母の姉です。

はじめのうち恐いのはクリーチャーたちですが、クリスタベラと宗教団体の残酷な行いを見ていると、アレッサやクリーチャーの味方をしたくなる気持ちがでてきます。

ラストでは教会にて、宗教団体やクリスタベラたちは全員アレッサに惨殺されるのですが、この残酷なシーンを肯定する気持ちが出てくるほどクリスタベラの行いが酷いです。サイレントヒルを見て考えさせられる部分です。

■終わり方について

シャロン取り戻したローズは家に帰ります。
家に着いてソファで眠る二人。しかし夫であるクリスも同じ家にいるはずなのに彼らは出会えません。

ローズとシャロンはサイレントヒルの世界から抜け出せていないのです。
アレッサの復讐に協力したのに、なぜ戻ってこられないのかと思いますが、これはきっとアレッサの復讐に協力したから出られないのでしょう。

ローズはシャロンを取り戻すために、悪魔と契約しサイレントヒルの世界を造ったアレッサと契約したのですものね・・・。

■最後に

何かに盲目になった人間が小さなこどもを魔女だと言って火あぶりにする恐怖。ぼくはこれが本当にこわかったです。

そういうところも含めて心が揺さぶられて印象に残る映画がサイレントヒルだなぁと思いました。

△様カッコイイ。


詳細情報を見る > [サイレントヒル ]

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